肺動脈弁狭窄症(PS)
肺動脈弁狭窄症(PS)とは、肺動脈弁が狭くなることにより、肺に血液が流れにくくなって、右心室の圧負荷が増大する病気です。軽症の場合には雑音があるだけであり、手術の必要はなく、多くの場合は、無症状で長く経過するとされています。しかし、重症の場合は、突然死する場合があるため、手術が必要になります。手術には人工心肺を使った体外循環で心臓を止めて行い、肺動脈を切開して拡張する方法と、後肢の大腿静脈または頸部の頸静脈からカテーテルを挿入してバルーンを膨らませて拡張させるインターベンションがあります。どちらを選択するかは狭窄部位と動物の状態によって異なりますので、獣医師とご相談ください。
![点線部分が狭窄した肺動脈](http://www.kitanomori-ani.jp/heart_disease/wp-content/uploads/2016/11/点線部分が狭窄した肺動脈.jpg)
点線部分が狭窄した肺動脈
![狭窄した肺動脈](http://www.kitanomori-ani.jp/heart_disease/wp-content/uploads/2016/11/狭窄した肺動脈-300x209.jpg)
狭窄した肺動脈
![バルーンで肺動脈を拡張](http://www.kitanomori-ani.jp/heart_disease/wp-content/uploads/2016/11/バルーンで肺動脈を拡張-300x260.jpg)
バルーンで肺動脈を拡張
![狭窄した肺動脈での血液の乱流](http://www.kitanomori-ani.jp/heart_disease/wp-content/uploads/2016/11/狭窄した肺動脈での血液の乱流-300x209.jpg)
狭窄した肺動脈での血液の乱流